トレーニングをする人が筋力以外に注目すべきことは?

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最近では、身体づくりやスタイル維持のためにマラソンやジムでのランニング、マシンを使った筋トレなど、日頃から「トレーニング」を取り入れている女性も増えています。
トレーニングというと「筋肉を鍛える」ことを重視しがちですが、実は同じくらい、「骨を鍛える」ことも大切なのです。

パフォーマンス向上のためのカギは、骨!

運動や筋トレなどのトレーニングは、健康な身体づくりにとても大切です。
ただ、トレーニング中の激しい動きや刺激は、筋肉だけでなく骨にも大きな負担がかかっています。筋肉とともに骨も鍛えられていないと、その負荷に耐えられず、骨折などのケガにつながってしまいます。
骨折によって身体のバランスが崩れて思うようなパフォーマンスができなくなり、選手生命が絶たれてしまうアスリートも少なくありません。それほど、骨を鍛えることは重要なのです。

大人になっても骨は鍛えられる

「骨は大人になったら、鍛えられないのでは?」と思う方もいるでしょう。確かに、骨の成長そのものは、成人する前までで止まっています。ですが、古くなった骨を破壊して新しい骨をつくる「骨代謝」という新陳代謝は、大人になっても日々繰り返されています。この骨代謝が繰り返されることで、骨は鍛えられ、一定の強度を維持できているのです。

ちなみに、骨代謝のバランスが崩れて骨の中がスカスカになってしまっている状態が骨粗しょう症というわけです。

▶「骨代謝」について詳しく解説はコチラ

トレーニングをしているとカルシウムが不足しがち?

トレーニングをして汗をたくさんかいている人は、そうでない一般の人に比べてカルシウムが不足しやすいといわれています。
なぜなら、私たちの身体は、1ℓ発汗すると平均50mgのカルシウムが失われており、汗をかく量が多ければ、それだけ身体からカルシウムが排出されていることになるからです。

さらに、疲労で胃腸の吸収力が低下していたり、水分補給が多いことから尿として排出される回数が多かったり、トレーニングによってカルシウムを失う機会が多いことも理由です。

食事制限による骨の栄養不足にも注意

運動のパフォーマンス向上やスタイル維持のダイエットのためなど、トレーニングとあわせて減量しているという人も多くいます。その減量のために食事制限をしている場合は、骨の栄養にも注意してあげてください。
食事の量を減らすと、カルシウムやたんぱく質、ビタミンC・D・K、マグネシウムといった骨に必要な栄養の摂取量も、必然的に減ってしまいます。
そのため、十分に栄養が行き渡らず、疲労骨折や骨粗しょう症のリスクが増加してしまうのです。

骨を鍛えるために必要なのは、運動、休養、栄養

骨代謝を助け、骨を鍛えるために必要なのは、毎日の適切な「運動」「休養」「栄養」です。
骨の栄養になる成分を豊富に含む食材をしっかりとり、運動で骨に適度な負荷をかけ、しっかりと身体を休ませてあげましょう。
こうした基本的な生活習慣こそが、骨の健康につながります。

この記事のまとめ

トレーニングをしている人は、筋力だけでなく、骨の基礎力アップも欠かせません。骨は、身体を支え、守り、運動の基盤となる重要なものです。
好きな運動を長く、楽しく続けるためにも、身体の中の「骨」までしっかりと鍛えて、丈夫な身体づくりを目指していきましょう。

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文責:島田 みゆ(しまだ みゆ)

文責:島田 みゆ(しまだ みゆ)

社会人教育関連の会社で約10年、ビジネススキル系講座の企画編集開発を担当。企業が抱える課題や家族の病気と向き合うなかで、心と身体の健康の重要性を強く感じ、プライベートではヨガ講師に。現在はフリーのライター・編集者として、食や健康、ヨガ、旅に関するテーマの取材&インタビュー、執筆を中心に活動している。

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