食事で摂ったカルシウムは70%が出て行ってしまう事実

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毎日を健康に過ごすにはバランスのよい食生活が大切です。
なぜなら、食事をバランスよく摂ることで栄養もバランスよく摂ることができるから。

中でも重要な栄養素としてよく知られているのがカルシウムですね。
日々の健康のためにと、積極的に摂ろうとしている人は多いのではないでしょうか。

せっかく摂ったカルシウム、3割しか吸収されない事実

ところが積極的にカルシウムを摂っていても、その全てが吸収されるわけではありません。
食品により異なりますが、カルシウムの体内への吸収率は20~30%程度といわれています。
つまり摂取したカルシウムの70%程度は身体の外へ排出されてしまうことになります。
どういうことか説明しますね。

まずカルシウムを口から摂取します。

口から摂取したカルシウムは主に腸で吸収されます。

しかし、すべてが吸収されるわけではなく、食品により異なりますが、20~30%しか吸収されないといわれています。

つまり、カルシウムは吸収される前に約70%が排出されてしまいます。
「これだけカルシムを摂っていれば大丈夫」と思っていても、実は思っている量の20~30%しか吸収されていないのです。

カルシウムの働きは骨や歯の形成だけじゃない

カルシウムが具体的にどのような働きをしているかご存知ですか?
カルシウムは骨や歯を形成しているだけでなく、実は筋肉や脳、神経などにも欠かせない成分です。
筋肉の収縮作用を増したり、心筋の機能を正常に保ったりする働きをしています。
それだけでなくイライラを沈め神経を安定させたり、血液の凝固を促すことで止血する働きもあります。

このようにカルシウムは身体の中で常に使われており、不足すると骨に貯蔵されているカルシウムを使おうとしてしまいます。
貯蔵しているカルシウムを使われてしまうと骨折の原因にもなりかねません。
ですから、不足しないよう積極的にカルシウムを摂るだけでなくしっかり吸収して骨に定着させるという観点を持つことが大切になります。

カルシウムの定着を意識するなら「MBP」を摂るのもおすすめ

カルシウムをしっかりと吸収し蓄えるには、他の栄養素や成分もいっしょに摂ることが重要です。

【カルシウムといっしょに摂りたい栄養素や成分】
・ビタミンK
カルシウムが骨に定着するよう助けてくれます。
ビタミンKを豊富に含む食品:
ブロッコリー、小松菜、ほうれん草、納豆、わかめなど

・ビタミンD
小腸でのカルシウムの吸収を促進します。
ビタミンDを豊富に含む食品:
秋刀魚、鮭、鯖、きくらげ、しいたけ、卵など

・マグネシウム
カルシウムと相互作用があり、マグネシウムが不足すると骨の中のカルシウムも溶け出てしまいます。
カルシウムといっしょに骨や歯を形成する働きも。
マグネシウムを豊富に含む食品:
アーモンド、ひじき、ごま、あおのり、大豆製品など

さらにもうひとつ意識して摂りたい成分が「MBP」です。
「MBP」とは牛乳に微量に含まれる機能性たんぱく質のこと。

人間の骨は約3年ですべて生まれ変わるといわれています。
つまり生まれてから成長期まではもちろん、身長が止まっても骨は一生生まれ変わり、新陳代謝し続けるということです。

この骨の新陳代謝には、骨を壊す細胞とつくる細胞が関わっています。その細胞の働きのバランスを上手に保ってくれるのが「MBP」。
それによってカルシウムの定着も助けてくれるので、骨密度の増加にも一役買ってくれます。

まとめ

イライラを静めたり止血をしたり、筋肉の収縮作用を増したりと、カルシウムは体内でとても重要な役割を担っています。
カルシウムは摂取しても70%が身体から出ていってしまうのですから、効率よく吸収し不足しないよう蓄えることが大切です。
そのために必要なビタミンKやビタミンD、マグネシウム、そして「MBP」を意識的に摂取したいですね。

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文責:二宮 絵美(にのみや えみ)

文責:二宮 絵美(にのみや えみ)

生命保険会社勤務などを経て、2016年よりライターとしてメディア制作に従事。主に女性向けのメディアにて数々の記事を担当。現在はフリーのライターとして美容・健康・マネーなどを中心に、女性が知りたい、女性に知ってほしい情報を執筆。読み進めやすく分かりやすい文章を得意とする。

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