骨の健康について:スポーツマンが知っておきたい骨のこと
PART.2
アスリートの骨を助ける栄養補給
筋肉を効果的に鍛えるために、トレーニングと併せてたんぱく質を積極的に補給するように、骨を鍛える際にも必要な栄養があります。カルシウムはもちろん、体内でカルシウムの利用を助けてくれる「MBP」は、注目の成分です。
アスリートはカルシウムが不足がち

カルシウムは骨をつくるほかにも、脳や神経への情報伝達、筋肉の収縮・伸長、筋肉のけいれんの抑制、出血時の血液凝固など、アスリートのパフォーマンスを左右する多くの生理機能の調節を担っています。
しかし、汗をたくさんかくアスリートは一般の人に比べカルシウムが不足しやすい状況にあります。一般的に1Lの発汗で平均50mgのカルシウムが失われます。例えば、長い耐久競技や夏期に行われる競技では500mg以上のカルシウムを損失する場合もあります。ほかにも、疲労によって胃腸の吸収力が低下していたり、水分補給によって尿からの排出回数が増加したりと、アスリートはカルシウムを失う機会が非常に多いのです。
カルシウムのサポート成分「MBP」、マグネシウム、ビタミン
カルシウム以外にも、骨のために積極的に摂取したい栄養成分が「MBP」、マグネシウム、ビタミンC・D・Kです。「MBP」は牛乳に含まれるたんぱく質の中の希少な成分で、骨形成を助け、過剰に骨からカルシウムが溶け出すのを防ぎます。
「MBP」のはたらき
カルシウムが不足しがちなアスリートの骨を鍛えるために注目されている成分が「MBP」です。「MBP」は牛乳に含まれる希少な機能性たんぱく質で、骨にカルシウムを取り込みやすくして骨形成を助けると同時に、骨からカルシウムが過剰に溶け出すのを防ぐはたらきをしてくれます。
乳製品からカルシウムをとることで、高カロリーな食事になってしまうことが気になるアスリートにとっても、摂取したカルシウムの定着を助ける「MBP」はおすすめの成分です。


骨の健康状態がそこなわれると、
破骨細胞が過剰に活動し、
カルシウムが過剰に溶けだしてしまいます。


骨芽細胞が活発になるとともに、
破骨細胞の過剰な活動が抑制され、
健康な状態になります。
骨折したマウスを使い、「MBP」を添加した飲料を与えた場合と添加していない飲料を与えた場合を比較する実験を行ったところ、「MBP」を摂取したマウスは、骨折の修復が促進している傾向がみられました。骨密度も有意に高く、骨の強度が上昇する傾向もみられました。
(参照)「第18回日本柔道整復接骨医学会学術大会2009」
ウエイトコントロールには注意


アスリートの骨にとって大きなリスクとなる要因に「減量」があります。体操競技やフィギュアスケート、長距離陸上競技など体重の増減が結果に大きく関わる競技のアスリートは食事制限による減量を行います。その結果、骨に十分な栄養が行き渡らなくなってしまいます。
また、減量からストレスを感じ、ホルモンバランスが乱れることで、破骨細胞のはたらきを抑えてくれるホルモンであるエストロゲンの減少を招きます。こうして、減量によって疲労骨折や骨粗しょう症のリスクが増加するのです。ウエイトコントロールをしながら骨を守るには、「MBP」をとることをおすすめします。