むくみ解消におすすめの飲み物は?利尿作用がある飲料についても解説

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多くの女性たちが悩んでいるとされる「むくみ」。
むくみやすいから水分を控えよう、利尿作用のある飲料なら大丈夫と思っているかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。
特にコーヒーや紅茶、緑茶などにも含まれるカフェインの影響が気になる人も多いはず。
そこで今回は、むくみと水分摂取の関係を掘り下げ、むくみ解消が期待できる飲み物を紹介します。

むくみに水分制限は逆効果!?

むくみは皮膚の下に余分な水分がたまった状態ですが、その原因は水分の摂り過ぎではありません。私たちの身体には適切な水分量を維持する仕組みがあり、不足すれば喉が渇きますし、水分を摂り過ぎれば尿として排出されます。
ではなぜ、むくみが生じるのでしょうか。

むくみの主な原因は、冷えなどによる血行不良と塩分の摂り過ぎです。血行が悪くなると血管から水分が浸み出して、皮膚の下にたまります。また、塩分を摂り過ぎると、それを薄めるために、水分をため込みやすくなるのです。

つまり、むくみを解消するには、血行促進と減塩が重要。むくみが気になるからといって水分摂取を控えると、血液の循環が悪くなったり、尿の量を減らして水分をため込もうとするため、逆効果だといわれています。

むくみを防ぐ水分摂取のポイント

水分の摂り過ぎでむくむわけではありませんが、むくみやすい人は水分の摂り方に注意が必要です。次の3つのポイントを意識してみましょう。

①冷たい飲み物は避ける

冷たい飲み物は身体を冷やし、血行不良につながる恐れがあります。特に朝は体温が低いため、常温の水か白湯が望ましいでしょう。

②甘い飲み物は控える

塩分ほどではないですが、糖分にも水分を引き寄せて、体内にため込む性質があります。また、糖類が入った清涼飲料など甘い飲み物は肥満の原因となるため、水分補給のために飲むのは控えましょう。

③こまめに飲む

人の身体には水分量を調節する仕組みがあるため、一度にたくさんの水分を摂っても、尿として排泄されてしまいます。起床後、食事中、外出前、トイレの後、運動や入浴の前後、寝る前などのタイミングで、こまめに水分補給することが大切です。

カフェインの利尿作用はむくみに効果なし?

むくみ解消には、利尿作用がある飲み物が良いと聞いたことがあるかもしれません。
例えば、コーヒーを飲むと、カフェインの利尿作用でトイレに行く回数が増えるため、余分な水分は減りそうです。

ただし、カフェインを摂り過ぎると身体に必要な水分まで失われる可能性があります。しかも、過剰な塩分の排泄を促すカリウムや、骨の健康に重要なカルシウムも尿と一緒に出ていくとされています。

カルシウム不足も、むくみを招く要因のひとつ。カフェインはコーヒーだけでなく、紅茶や緑茶、ウーロン茶、エナジードリンクなどにも多く含まれるため、これらの飲み過ぎには気を付けましょう。

むくみ解消におすすめの飲み物5選

①白湯

水分補給に最も適しているのは、常温の水か白湯です。特に朝一番は40~70℃くらいの白湯をコップ1杯飲むと、身体が温まり、血行や代謝が良くなるといわれています。

②ノンカフェインのお茶

黒豆茶、ルイボスティー、ごぼう茶は、カフェインを含まないため、水分補給にもおすすめ。塩分の排泄を助けるカリウムや、血管の若々しさを保つポリフェノールも含まれています。さっぱりしているので、食事のおともにぴったりです。

③食塩無添加のトマトジュース

トマトジュースは、むくみ解消に役立つカリウムが豊富。抗酸化作用のあるリコピンやビタミンCも補えます。ただし、食塩が添加されている商品もあるので、購入する際は注意しましょう。

④豆乳・牛乳

豆乳や牛乳は、カリウムをはじめ、カルシウムや鉄分、たんぱく質も含まれています。むくみは栄養状態とも深く関係しているため、良質なたんぱく質を補給することは重要です。

⑤グリーンスムージー

市販のグリーンスムージーや野菜ジュースでも良いですが、ケール、アボカド、バナナ、小松菜などを使って手作りすれば、より効果的なヘルシーなドリンクになります。
特にケールは血行促進が期待できるビタミンEやマグネシウムがたっぷり。アボカドにもビタミンEが多く含まれています。バナナや小松菜はカリウムが多く、年中出回っているのでおすすめです。

まとめ

むくみは水分の摂り過ぎで起こるわけではないため、水分補給を控えるのは逆効果になる場合があります。また、カフェインの摂り過ぎも要注意。むくみが気になるときは、冷たいものや糖分を含む飲み物を避け、カリウムを含む飲料を適量飲むと良いでしょう。

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文責:上辻 知津子(うえつじ ちづこ)

文責:上辻 知津子(うえつじ ちづこ)

管理栄養士・食育インストラクター 2000年からライター・編集者としてメディア制作に従事。業務を通じて食と健康に興味を持ち、2017年に管理栄養士資格を取得。現在は人間栄養学に基づいた健康記事の執筆活動を中心に、健康相談業務にも携わる。

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