子どもでも要注意!歩くと痛いジョーンズ骨折になりかけているとき、その症状と対策

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歩いていて突然足の外側が痛くなったことはありませんか?
数日経っても痛みが引かないようなら、ただの捻挫ではないかもしれません。
スポーツが好きで毎日のように運動している人ならぜひ知っておきたい「ジョーンズ骨折」についてまとめました。

ジョーンズ骨折とは?

ジョーンズ骨折とは、足の小指の付け根(第5中足骨)に繰り返しストレスが加わることが原因で疲労骨折することで、発見した医師の名前からつけられています。
中足骨とは足首と足指をつなぐ長い骨で、立っていたり、歩いている間のバランスをとるときに使う骨です。

昔は下駄を履くことが原因でなることもあったようですが、最近ではステップや切り返し動作が多いサッカーなどの運動をして発症する人も多いといわれています。
歩くときの痛みから捻挫や外傷だと思って受診したところ、実は骨折していたと発覚することがあるようです。
認知度が低いことから、多少痛みがあっても気付かずに無理をしてプレーを続けてしまい、骨折に至ることも少なくありません。
このあたりは血流が少ない部位なので、一度骨折してしまうと手術以外ではなかなか治りにくいともいわれています。
手術ではネジやワイヤーなどを挿入するなどの処置がとられ、運動を中止する必要があり、復帰に3~4ヶ月かかるといわれています。

骨折する前に見つけることが大切

ジョーンズ骨折は一度起こすと再発する人も多いため、骨折に至らぬように普段から予防と早期発見に努めることが最善の策と考えられています。
骨折になりかけている状態で発見することで、運動をやめることなく、温熱療法やマッサージ、骨折しそうな部位へのストレスを減らすようなリハビリテーションで治癒する可能性があります。

早期発見のためには、まず歩くときに痛みを感じないか、普段から気にしてみましょう。

また、足の甲の外側を親指などでグッと強く抑えたときに痛みを感じるようであれば、我慢せずに受診しましょう。

予防の秘訣は靴と食事

さらにジョーンズ骨折にならないためには、目的に合った靴選びが大切です。
スポーツもウォーキングも買い物も同じ靴、ではなく、スポーツをするときには、サッカーならスパイクなどスポーツ用シューズ、ウォーキングならウォーキングシューズ、ランニングならランニングシューズと、自分のサイズと目的に合った靴を選ぶことで、足への過度なストレスを防ぐことができます。

また普段から骨を意識した食生活を送ることが重要です。特にカルシウムは骨の重要な構成成分です。慢性的にカルシウムの摂取量が不足すると、骨量が減少し、骨密度が低下する原因となります。

また、カルシウムだけでなく、カルシウムの吸収を促進するビタミンD、骨へのカルシウムの取り込みを助けるビタミンKなど、様々な栄養素も必要なので、偏った食材のみ食べるのではなく、バランスのとれた食事を取ることが、骨折を防ぐ近道です。

特に気をつけたい子どもの食事

さらに気をつけてあげたいのが、子どもたちの足です。
子どものスポーツと怪我は切っても切り離せないもの。身体能力の低さや、注意力不足もあって、擦り傷や打撲、突き指、捻挫などの小さな怪我を起こしがちですが、これらの怪我はある程度は仕方がないといえるでしょう。

しかし、動きが活発になる小学校高学年頃から、骨折やひびなどの大きな怪我が増えてきます。
普段からカルシウムが不足しがちだったり、身体の成長に見合った栄養が得られていない場合、ジョーンズ骨折などの疲労骨折になるリスクも増えてしまいます。

特に小学生以上の子どもで気をつけたいのが、朝起きられないなどで、朝食を抜いてしまい栄養不足に陥ること。そんな忙しい朝におすすめなのが牛乳・乳製品です。
牛乳は冷蔵庫から出すだけで飲むことができ、カルシウムだけでなくたんぱく質も摂れます。他にもチーズ、ヨーグルトなど普段の食事に乳製品を取り入れるだけで栄養価が増しますので、ぜひ活用してみてください。

参考
骨粗鬆症の予防のための食生活 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
第5中足骨骨折・いわゆる下駄履き骨折と疲労骨折|一般社団法人 日本骨折治療学会 骨折の解説 (jsfr.jp)

【あわせて読みたい】子どもにカルシウムをうまく摂らせる3つの方法

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文責:良友 杏(よしとも あん)

文責:良友 杏(よしとも あん)

薬剤師。 薬局勤務などを経て、現在は子育てをしながら、健康や美容に関する記事の執筆を中心に活動。多くの情報が溢れる中、読者が古い情報や偏った情報に不安にならないよう、常日頃からメディアなどにアンテナを張って、自分の知識の更新に努めている。

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