【両親に教えたい】水泳では鍛えることが難しい身体の部位

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学生時代にスポーツをしてきた人でも、仕事や子育てに忙しくなるとスポーツをする機会はなくなりがち。
しかし退職や子どもが自立した後は、自分の時間が生まれ、健康のためにスポーツを始める人は多いようです。例えば水泳は手軽に全身運動を楽しめるスポーツとして人気です。
でも、水泳では鍛えることが難しいところがあること、ご存じですか?

体力向上に取り組める水泳

水泳やジョギングなどの有酸素運動は脂肪を燃焼しやすく、全身の血行を良くするなど、体形や健康の維持によい効果があります。
特に水泳は身体への負担が軽く、ウォーキングなど他のスポーツに比べ、転倒などの事故が少ないため、特にシニアに人気のスポーツです。

転倒すると、寝たきりや入院をするきっかけとなり、認知機能や身体機能の低下を招くことにもつながりかねません。しかし、水中での運動は転倒のリスクがほとんどないため、安心して運動することができます。

また、水圧がかかるなか手足を動かすため、普段は使わない筋肉まで鍛えることができます。
また、シニアに多い膝や腰に痛みを感じる人でも、水中なら運動をつづけられ、痛みの回復にもつながるといわれています。

体力だけなく認知機能にも良い影響

水泳は、水中でリズムよく手足が別の動きをするため、脳の認知機能にも良い影響があるといわれています。
最近では認知症予防のために水泳を始める人も増えているようです。

また水中では手足の力が抜け、呼吸も深くなるためリラックス効果を得ることもできます。
苦しいだけの運動ではなかなか長続きしにくいものですが、リラックスして気分転換にもなる水泳は、多くの人にとって無理なく続けやすい運動なのです。

筋肉の強化はできても、骨を強くする効果は?

しかし、反面、水泳には骨への負荷はあまり期待できません。そのため、骨を強くする効果は低く、骨折や骨粗しょう症などの予防対策としては不十分です。これは水中ウォーキングでも同じことがいえます。

骨粗しょう症は、特に骨密度が低くなりがちな閉経後の女性には気になるところ。しかし、健康のために水泳をしていることで満足してしまい、骨に負荷がかかる運動をしないまま毎日を過ごしてしまうと、知らず知らずのうちに骨を弱くしてしまっているかもしれないのです。

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筋肉だけでなく骨も強くすることも意識してみましょう

それを避けるためにはウォーキングや体操など、骨への負荷になるような運動を組み合わせることがおすすめ。これらの運動を水泳と組み合わせることによって筋肉と骨、どちらも強くすることができます。
歩くにしても、リズミカルに歩幅を大きくすると、より効果的です。

他にスクワット、片足立ち、階段の上り下りや、週3回ほど10回程度のジャンプをすることなど簡単な運動でも、骨への刺激になります。
こういった運動を屋外で行うようにすると、骨を強くするためのビタミンDを体内で生成することもできます。

ただし、こういったフィットネスは事故やケガが多いのも事実です。一度に集中して行うのではなく、毎日少しずつ続けていくと良いでしょう。

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文責:良友 杏(よしとも あん)

文責:良友 杏(よしとも あん)

薬剤師。 薬局勤務などを経て、現在は子育てをしながら、健康や美容に関する記事の執筆を中心に活動。多くの情報が溢れる中、読者が古い情報や偏った情報に不安にならないよう、常日頃からメディアなどにアンテナを張って、自分の知識の更新に努めている。

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